極彩色のクオーレ






「それに、あなた方の主張はこうも聞こえますよ。


他国の力を借りるくらいなら、国民の一部が飢餓に苦しんでも構わないとも。


国王陛下を非難するつもりはありませんが、同じく国を治める立場にある者として意見します。


民を救うことと、諸外国へ体裁を取り繕うこと、一体どちらが重要とお考えですか?」



使者はぐっと言葉を詰めた。


これ以上ヨリジェに借りをつくらないために釘を刺すつもりだったのに、逆に痛いところを突かれてしまった。


この国の頂点に君臨する者の言葉なら、おとなしくさせられると思っていたが見立てを誤った。


セイクリッドは、侮れないほど非常に聡い。


使者はため息をついて、ノートにペンを走らせた。



「……国王陛下には、私からお伝えする。


ロスティル街長たちに処罰は不必要であると」



かなり不服な口調であった。


街長たちはこっそり笑い合い、街長はセイクリッドの肩を叩いて立ち上がる。



「ともあれ、これでルースを取り巻いていた問題はほぼ解決された。


それもこれも、国境なく力を貸してくれたセイクリッド殿のおかげだ。


どれだけ感謝を重ねても足りない」


「いえ、まだ解決すべき問題が残っています」