極彩色のクオーレ






「別に、あなた方の話し合いを邪魔するつもりはありませんよ。


ただ、いささか主観的に物事を捉えすぎてはいないかと思いましてね」



使者の声は尖っていたが、セイクリッドはまったく意に介していなかった。


足を組み、両手を膝に載せる。



「そもそも、どうしてリシャーナ国王陛下はロスティル街長をお咎めになるのですか?


問題を迅速に解決する方法を選択したというのに。


実際、その選択によってルースの民は冬を越すことができるのでしょう、街長」


「あ、ああ。


森にいた凶悪な獣が減ったおかげでな。


物資が以前のように入ってくるようになって、急騰した価格も普段と同じくらいに戻った。


あのままの状態が長引いていたら、餓死する者が出ていたかもしれない」


「それは本来、街長であるあなたが解決すべき問題だった。


セイクリッド第2王子に任せたということは、職務を放棄したのと変わらない」



きっぱりと使者に言い切られ、ロスティルの顔色が再び沈む。



「なるほど、あなた方はどうしてもロスティル街長を責めたいんですね」


「なぜそのように受け取るのか、意味が全く分からないのですが」


「気分を害されたのなら申し訳ありませんが、あいにくそうとしか聞こえなかったもので」



爽やかな笑顔で嫌味をぶつけられ、使者が露骨に表情をゆがめる。


笑顔を崩さないまま、セイクリッドがさらに続けた。