「先生はすっげえ厳しいこと言うけど、俺がちゃんとできたら褒めてくれた。
先輩もあんなだけど、あの人がつくる装飾品は本当に完成度が高くて、周りの工房からも一目置かれている。
だから、この人たちの言うことなら尊敬できるって思っていた。
先輩の言う意地の悪いことだって、我慢してこれたんだよ」
チリ。チリ。チリ。
「あの人だって、作ることが楽しくて仕方ないんだ。
ウチに来る依頼を独り占めしたくなるような気持ちとか、分からねえわけじゃねえよ。
でも……こんなのあんまりだ。
先生が入院する前は、こんなに酷くなかった。
先生の代わりにこの工房を守ってくれてると思ってたのに……あの野郎、それを利用して、汚ねえ手使いやがって……
睨むやつがいなくなれば、先輩なら好き勝手やっていいのかよ」
セドナの肩が小刻みに震える。
歯を食いしばり、涙を浮かべながら吐き捨てた。
「見習いは一生見習いやってろって、言いてえのかよ……っ!」
――キン。


