「ええっ、あの娘はまだ16歳になっていないんですか!?
てっきり18歳くらいかと思っていましたよ」
アウィンが本当にびっくりしたという表情になる。
足を止め、セイクリッドはアウィンの丸い鼻をつついた。
「もうすぐ誕生日が来て、それで16歳になるそうだ。
確かにティファニーは大人っぽいけど、相変わらず女性を見る目がないな。
だからいつまで経っても結婚することができないんだよ」
「私のことは放っといてください。それより……」
「分かっているよ、ティファニーにばかり構うなと言いたいんだろう。
それに彼女は具合が悪いみたいだから、回復するまではいつもクロアのところに居るさ」
「贈り物も過度にはしてはいけませんよ、ましてや毎日など」
「だからもうしないって。
僕も病を患ったとき、しつこい見舞いや贈り物にうんざりしたんだ、同じことを彼女にはやらない。
今日の一回だけだよ、元気になるまでは」
セイクリッドはやれやれ首を振ってまた歩き出した。
ほっと表情を緩めたアウィンだが、まだ用件を言っていないことに気づいて慌てて追いかけた。


