極彩色のクオーレ






話がどんどん脱線していく。


途中から離脱して、まったく関係のない口論を始める者も出てきた。


ラリマーが単独調査を行うという元の話を覚えているものはいるのだろうか。



「見事に収集つかねえな、烏合の衆かよ」



やりとりを聞いて、セドナが思わずつぶやく。


ティファニーは彼らの外見の特徴を引き継いだカラスたちが、好き勝手に騒ぎ合う光景を想像した。


そのとたんおかしさがこみあげ、口から一気に吹き出した。



「……ふふっ」


「ティファニー?」



セドナがびっくりしてこちらを向く気配が伝わってくる。


いけないと思い口元を両手で押さえたが無意味だった。


笑いやまなければと念じれば念じるほど、心は逆に作用し、とうとう笑いの発作で肩を揺らした。


おなかが痛くなってくる。


さっきとは別の意味の涙がにじみ出てきた。


ラリマーたちは聞こえてくる小さな笑い声に気づいてティファニーを振り返った。


しんと静まり返ったのが分かったのに、笑いの波はちっとも収まらない。


涙が出ているのに、胸の奥をくすぐるおかしさは止まない。


笑っているのか泣いているのか自分でもよく分からなくて、それもまた面白い。



「知らなかった……ティファニーって笑いがつぼに入ると、なかなか笑いやまないタイプだったんだ」



ギベオンの言葉に、唖然とした一同が胸中で大きく頷いたのは言うまでもない。