極彩色のクオーレ






ギベオンが目を輝かせながら頼んだ。


ラリマーは顔を思いきりしかめ、リビアは屈託なく笑って手板をもうひとつ持った。



(待て!ぬいぐるみを増やすのはなんでだ!)



思ったが口に出す暇もなく、ラリマーはどうにか兎の鎌と猫の鉈にナイフを交わせた。


いくらか手加減されてはいるけれど、殺傷能力は充分高い。


そのうち怪我人が出そうだ。


ぬいぐるみが造主のもとへ帰ると、ギベオンが露骨に残念そうな態度になった。



「んだよー、当たり前のように防いでんじゃないよラリマー」


「ギベオンそれオレに死んでほしいって言ってるようなもんだからな。まあ当たるわけねえけど」


「だってさリビア、バカにされてるよ。今度は不意討ちでよろしくね」


「任せといてー」


「おいやめろ、しゃれにならん」


「そうだぞ、ラリマーが死んだら誰が後片付けするんだよ」


「後片付け終わってないの?僕も手伝うよ」


「ハック、お前もっと他につっこむべきところがあるだろ。あとケセラは意味分かってないのに言わないでくれよな」


「後片付けはタンザとハックの仕事だからね」


「なんだと、ギベオン!?」


「俺と大雑把代表をセットにすんな!」


「え、怒るところそこなの?」


「誰かオレが始末される前提で話が進んでいることにつっこんで!」


「始末ト後片付ケがドう関係しテいるノダ」


「とりあえずラリマーをゴミ袋にいれて燃やせばいいのよ。ニコも協力してね」


「分かりました」


「うぉいっ!あっさり承諾してんじゃねえ、ニコ!」


「ねえ、だったら何の片付けをすればいいの?」