「……本当に大丈夫なの?」
「だーいじょうぶだって、変なこと言って悪い。
見つかったのは最初の1回だけだし、そのときと違って今はこいつらもいる」
「こいつら?」
ケセラの質問に、ラリマーは三種類の指笛で答えた。
カリカリと床を駆ける小さな音を立てて、3匹のピウがラリマーの肩に並ぶ。
ラリマーはすぐ傍にいるシリカの頭を指で撫でた。
「賢いし、そう簡単に捕まらないし、諜報員には最適なんだ。
こいつらによく頼むから、よほどのことがない限りオレが潜入することはねえよ」
ラリマーが小さな声で「多分」と最後につけたのをニコは聞き逃さなかった。
口を開きかけて、セドナに睨まれたのでそのまま閉じる。
「チチッ」
エピドーが主人の右肩から滑り降りティファニーの膝に登った。
手のひらに収まってしまうピウをそっとなで、ティファニーはすまなそうに目をふせた。
「……それなら、お願いしてもいいかな。
私にも関わることだから、本当は私が行くべきなのに」
「ティファニーはしなくていいのよ。
こういう危ないのは、殺されても死ななそうな悪運の強いやつの仕事なんだから」
こんなときでもリビアの手厳しい言い回しは相変わらずである。
ティファニーは小さく笑ったが、セドナたちや言われた当人は何ともいえない顔になる。


