極彩色のクオーレ






「……悪い。みっともねえとこ、見せちまった」


「いえ。あの、エレスさんのことですが」


「知ってるよ。先輩から聞いた。


……そりゃそうだよな、考え直して、依頼する職人を変えることなんて、別に珍しくねえよな。


エレスさんも、そうだったのかもな」



目頭が熱い。


セドナは上を向いた。


手を爪が手のひらに食いこむまで強く握り、声の震えを押さえる。



「セドナ……」


「一人前の職人になるのが、甘くねえことぐらい分かってるよ。


そう簡単にはいかねえこと承知で、それでもなりたくて、この世界に飛びこんだ。


辛いことも、理不尽って感じたことも、いっぱいあったけど我慢してきた。


それが乗り越えねえといけねえ壁だと思って自分に言い聞かせてさ」




チリ。


少年は左胸に手をあてた。


熱い。


セドナの話に呼応するかのように、どんどん熱が集まってくる。