「さすが男の子だな、セドナ」
「うるせえ、茶化すな」
「茶化してねえよ、本当にそう思っている」
「ああ。セイクリッドよりも、よっぽど王子様らしかったぜ」
ラリマーの後ろからひょっこり顔を出したタンザが言う。
少し意地悪を含んだ調子だ。
セドナは胡坐をかいてふてくされる。
「……ギベオン、余計な嫌味は言うなよ。
『片思いの相手にかっこいい姿見せれてよかったな』とか、『女子を泣き止ませたんだから照れなくてもいい』とか」
「うぐっ」
腕組みして口を開きかけたギベオンに、ハックが素早く釘を刺した。
どちらかの科白が近かったのか、あるいは図星だったのか、ぎくりとした表情でギベオンが固まる。
「聞こえてるぞハック」
ハックはセドナが低く呟いた言葉にしまったと顔をゆがめる。
怒った表情のケセラに睨みあげられ、口を押さえて後ろを向いた。
それにも笑っていたラリマーだが、ふいに表情をひきしめて腕を組んだ。
「……それにしても、気になるな」
「気になる?なにがよ。
どうせくだらないようなことなんでしょうけど」
「リビア、決めツけるノハ良くなイ」
「何言ってんの、嫌味に決まってんでしょ」


