極彩色のクオーレ






思いの丈を打ち明けたティファニーは、もう話をする状態でいられなくなった。


下を向いて、濡れている両頬を何度もこする。


涙は止まるどころかどんどん流れ、いっそうひどく泣いてしまう。


セドナはむせび泣くティファニーの様子があまりに痛々しく思えたので、細い肩を掴む両手を緩めた。


いくらか躊躇いながらも、そっと自分のもとへ引き寄せる。


ティファニーは目を見張り、瞳に映る明かりを揺らめかせた。


布地の下にある肌の体温が伝わってくる。


こうやって他人に触れる経験があまりなかったティファニーは、これが心地のいいものだと初めて知った。


自力では抑えられないほど昂ぶった感情が落ち着いていく。


泣きじゃくる赤ん坊が母親の腕に包まれて愛らしく笑う意味が理解できた。


人は臆病で脆い生き物だ。


けれど、触れるととても温かい。



(人の身体って、温かいんだ……)



当たり前のことを気づかされ、ティファニーは胸にくっつけていた手をセドナの背中の方へ回した。


また涙が一筋伝う。


自分の体温がよく分かる、熱い涙だった。