「独りでいたいと思うのは、本心からなのか?」
その脈絡ない問いかけに、ティファニーはまた口を詰まらせる。
けれどセドナは構わないといった様子で続けた。
今の質問は、ティファニーに返答を求めるために発したものではないらしい。
「俺たちがお前の傍からいなくなって、それで本当にいいのかよ。
そうじゃないのなら言えよ、お前が心の底から本当に思っていることを。
ちゃんと聴いているから、だから、俺たちに話せよ」
眼差しが変化しても、口調はさっきと変わらないどころかますます強くなっている。
真剣に相手に要求しているのだ。
目の前の恐怖に逃げず向かってきてくれるセドナを見て、ティファニーはやっぱり泣いてしまうと感じた。
ふるえる息を肺の奥まで吸い込み、小さく首を横に振った。
「離れたくないよ……」
振り絞った掠れた声であったが、確かにティファニーはそう答えた。
直後筋となった涙がこぼれ、それまでこらえ続けていたものが堰をきったように溢れだした。
ティファニーの足から力が抜ける。
まだ肩を掴んでいたセドナも屈みこみ、二人は西日の差す中に座りこむ格好になった。
ティファニーは両手で顔を覆いながら涙声を出す。


