「ふざけるなって……セドナ、私は真剣に言ってるのよ。
ふざけてこんなこと言えるわけない」
「なら寝ぼけてんのか、寝言は寝て言えよ。
こっちだってそんな寝言を真剣に言われちゃたまったもんじゃねえ。
頭のいいティファニーならもっとましな方法を考えるだろうと期待して損した」
言いすぎだったかとセドナはちょっぴり後悔した。
けれども、自分がこれだけでは足りないぐらい怒っていることに、冷静な自身が気づいていた。
なので今は謝らないことにする。
少しでも後ろめたいと思ってしまったら、胸の内を晒せないと感じたからだ。
自分だけではなく、お互いに。
「もっとましって……私は本当に、いっぱい、まじめに、考えていたのに」
ティファニーはかなりショックを受けたという顔つきをしていた。
言葉の頭はつまり、声は震えている。
同じく微かに震えているセドナの拳を見てから、ティファニーは大きく呼吸した。
昂った感情をいくらか抑え、静かに話し出す。
「話しながら真剣に考えて……これが最善策だと判断したから、みんなに話したの。
周りの人には敵視されるし、私に見られたら恐ろしい気持ちにされる。
悪いことばかりだよ、私と関わっていても。
『無色の瞳』は不幸の種にしかならない。
みんなを怖がらせるうえに傷つけてしまうかもしれないなんて……そんなの、耐えられないよ」


