極彩色のクオーレ






ティファニーが意識してつくった明るい声をセドナは短い言葉で突っぱねた。


セドナがティファニーを叱る場面は何度かあったが、ここまで怒ることは一度もなかった。



(セドナはまじだと静かに怒るんだな……)



なんて呑気に考えるラリマーの横から離れ、セドナはティファニーの後ろに立った。


ティファニーは振り向かない。


でもセドナは構わないといった様子で続けた。



「俺たちに、もうこれ以上自分と関わるのはやめろって言うつもりだったんだろ。


セイクリッドに瞳のことがばれて、俺たちまで街中の奴らに敵視されるようなことになったら嫌だから。


攻撃されて傷つけられるのは自分だけでいいとか、そう思ってんだろう」


「……すごいね、セドナ。ニコみたいに私の心が見えるの?」


「何年も一緒にいりゃなんとなく分かるよ、お前が何を考えているかなんて。


でも、そんなこと聞いてやるもんか。


俺はこの先もずっと、お前の傍を離れるつもりなんか毛頭ねえ。


大金積まれようがこいつらが離れて行こうが、絶対に離れてやらない」



つっかえながらもケセラが勇ましく口を開いた。


なぜか右手を挙げている。



「ぼ、僕たちも離れたりなんかしないよ」



ティファニーとセドナを除いた全員が、無言でケセラを見た。