あいまいに返事をして、ティファニーは枕を抱えた。
伸ばした両手の指を絡める。
「どうなんだろう……分からない。
一瞬だったし、いきなり外れたせいで眩しくて見えなかったから。
私を見たとき、セイクリッドはどんな反応をしていたの?」
「あいつは……どうだっけ?」
答えかけて、セドナはラリマーを振り返った。
ラリマーがさらに後ろを向き、そこにいたケセラたちは揃ってニコへ視線を送る。
「……誰も見てなかったんだな、この様子だと」
「みてえだな一国の王子様も、こいつらにしてみたら存在感ゼロか」
その場に居合わせなかったタンザとハックは互いに耳打ちする。
視線を受けて自分が答えるべきだと判断したニコは、顎に指を添えてセイクリッドを思い出した。
「驚いている様子ではいましたよ。
怖がっていたのかどうか、そこまでは分かりませんでした」
「お前でも分からねえのか?」
セドナがびっくりした顔をニコに向けた。
ニコは真顔で頷く。
「彼の様子をずっと見ていませんでしたので。
それに、セイクリッドは他人になかなか心を開こうとしません。
そういう人は察しにくいんですよ」


