極彩色のクオーレ






ティファニーの口調はどこか懐かしむ響きがあった。


ベッドに深く腰掛け直し、壁にもたれて窓の外に顔を向ける。


するとタンザが気まずそうな表情でそろりと前に出た。



「あのさ、ずっと前から聞こう聞こうと思ってたことがあるんだけど……」


「なあに?」



タンザは言いかけてハックを振り返る。


同じく何とも言えない顔の幼馴染が頷いたのを見て、腹を決めた様子で口を動かした。



「ティファニーの親父さんたちって、今はどうしてんだ?


一緒には暮らしてな」


「タンザ」


「バカ野郎」



質問を最後まで言い切れなかった。


前後からセドナとラリマーの手が伸び、額と背中を同時に叩かれたのである。


タンザはぐっと息を詰まらせ、むせてしまった。



「痛ってえ、なにすんだよ」


「なにじゃねえよ、少しは察しろ」



セドナに胸ぐらを掴まれてすごまれ、タンザの立腹はしおしおと萎えてしまった。


タンザを解放したセドナは、心なしか沈んだ雰囲気になっているティファニーに向いた。



「あー、ティファニー、その、悪い。


無理して答えることねえからさ。


えっと、ほら、仲のいい奴が相手でも言いにくいことの一つや二つぐらいあるだろ?」