「ごめんね、怖がらせちゃって」
「あ、いや……ティファニー、目、見えてたのか?」
いくらか落ち着いたセドナが尋ねると、ティファニーは黙って頷いた。
片手でそっと細布に触れる。
「ずっと嘘ついててごめんなさい。
でも、この目を隠すにはこうするしかなかったの。
誰にも見せてはいけないものだったから、母さんと父さんとの約束で」
「それは……見たら俺たちが『こう』なるからか?」
タンザが自分を指しつつ周りを見回す。
「ええ、そうよ。みんなだけじゃないんだけどね」
またティファニーが頷くと、腕組みして何か考えていたラリマーがぽつ、と呟いた。
「……『無色の瞳』か」
「むし、き?」
ラリマーの言葉を反復してギベオンが首を傾げる。
くすりとティファニーが忍び笑い、肩をすくめてみせた。
「やっぱり、ラリマーは知ってるんだね」
「知ってたっちゃ知ってたけど、現存するとは思っていなかった。
伝説のような話になっていたからな」
「伝説なんかじゃないわよ、現にここにあるんだから。
まあ、今は私以外にいるか分からないけど……」
「……その、『無色の瞳』?って、何なの?」


