ちゃんと聴いているから。
ちゃんと力になるから。
そんなメッセージが含まれているように感じる。
視線を受け止める肌を介して、ティファニーの心に伝わってくる。
(ニコが私たちの『心』をなんとなく察知するのも、こんな感じなのかな)
ふと思いながら、かさついた唇を舐めた。
「ありがとう、みんな。
私、うまく話せるか分からないけど、でもちゃんと喋るから……
相手がみんなだから、全部話すから……聴いてほしいな」
なぜだか不安になってきて、語尾が震えてしまった。
落ち着いていた心がまた揺れだし、泣きそうになってしまう。
布団ごしにティファニーがうつむいたのだと気づいたセドナが大きく頷いて胸を叩いた。
「もちろん、最後まで聴いてるよ。
だから安心して俺たちにぶつけてこい、どんと受け止めてやっからさ」
「……うん、それじゃあその前に、見てもらいたいものがあるの」
ティファニーの手に力がこもる。
彼女の中に巡る葛藤や覚悟の表れであった。
「でも約束して、これを見ても……隠さないでほしいの。
変に取り繕ったり、誤魔化したりしないで、みんなが感じた気持ちをそのまま私に見せて。
気を遣われる方が嫌だから」
妙な要望であった。
セドナたちは眉をひそめ、あるいは眉根をさげて互いに顔を見合わせる。
深呼吸を数度繰り返し、ティファニーは布団から手を離した。
布団が彼女の足元にふわりと落ちる。
そして、もう腫れの引いた瞼をゆっくりと持ち上げた。


