「な、んで……」
「さぁ~、やっぱり、見習いの腕だから不安になっちゃったのかしらね。
セドナちゃんにはとぉ~っても申し訳ないけど、って仰ってたわよ」
「嘘、だ。そんなの……」
「嘘じゃないわよ。
現にコルクボードにメモと、エレスお嬢サマのサインがあるでしょ?
せっかく依頼がきたと思ったのに、ホントに残念ねえ、セドナちゃん。
一人前になるチャンスは、まだお預けね」
「違うっ!!」
セドナは俯いて怒鳴った。
歯を食いしばり、兄弟子を突き上げるように睨む。
「そんなことはない、絶対に!
エレスさんはずっと……俺に依頼しようと考えてくれてたんだ。
だから、急に変更なんてそんなこと、する訳がない……っ!」
ヒーラーは腰に手を当てて、やれやれとため息をついた。
聞き分けのない子どもを相手にしているかのようだ。
「そんなこと言っても、あそこに彼女のサインがあるのよ。
信じる信じない云々じゃなくて、受け入れなさい、分かったわね」
やや強引な口調だった。
セドナは反論しかけて、そこで一つの可能性に気付いた。


