極彩色のクオーレ






セドナはその言葉が気になったが黙っていた。


下手に口を挟み、ティファニーが自分たちに教えようとする気持ちを損ねたくなかったのである。



「今までもそうだった、何か問題が起こったときは誰にも迷惑をかけないように自力で解決することが正しいんだって。


無理だったときは潔く諦めて、すべてを受け入れるものなんだって。


……でも違った、そんなの、ただ卑屈になっているだけだったわ。


自分だけじゃどうしようもないときは、素直にみんなを頼らなきゃいけなかったね」


「そうだぜ、仲間っていうのはただ仲良しこよしするためにいるわけじゃねえ。


頼りあってこその仲間なんじゃねえのか?


迷惑かけるとか、もし怪我とかしたらどうしようって不安になるお前の気持ちもよく分かる。


だけどな、頼ってもらえないで苦しんでる仲間をただ見てるしかないっていうのは、けっこう辛いもんだぜ」



なあ、とタンザは幼馴染に同意を求める。


大きくうなずいてハックが続きを引き継いだ。



「ティファニーだって、例えばセドナやケセラが困ってたら力になりたいって思うだろ?


俺たちも同じだ、お前が困ってたら力になりたいと思うのは当然だよ。


それに、お前とニコには山ほど助けてもらってきたから尚更だ」



(……そっか)



ハックに言われてティファニーは初めて気が付いた。


誰かの力になりたいと思うことは自分だけではないのだということを。


その対象に自分自身がなる場合もあることを。