極彩色のクオーレ






「お、おい大丈夫か?」



セドナが心配そうに聞く。


その瞬間を、ラリマーは逃さなかった。


その場に屈んで緩んだ二人の腕から脱出し、なぜかソファの方に小走りする。


たまにジャンプしたり、両腕を大きく動かしたりしていた。


首の痛みを紛らわしているのだろうか。



「おー痛かった、けっこうビビった。


男に口を押さえられたら軽く死ねるんだな、よく分かったぜ」


「悪かった、ラリマー。


でも、お前に口塞がれるだけじゃなくて肩に腕回されたときとかにも首筋えらいことになったのけっこうあるから、実を言うとざまあって思っちまった」


「セドナ、それは言わなくていいやつじゃないのか?」


「安心しろ、わざとだ」



ラリマーがよく口にする科白である。


お返しのつもりでセドナは言ったのだろう、タンザが吹き出した。


空気がもとに戻ったので、レムリアンの背中に貼り付いていたケセラがそろそろと首を伸ばした。

ハックはつアクシデントが収まったと判断し、再びニコに向かう。



「よし、話の続きだ、ニコ」


「はい」


「『よし』でも『はい』でもねえよボケ。


もうその話は終わりだ、オレが重傷になっちまう」


「いいんじゃねえの?


首の怪我と一緒に頭も診てもらえよ」