眼前で鬼のようなセドナの形相を見て、タンザが顔を引きつらせる。
彼の後ろに座っていたケセラが、悲鳴をあげてレムリアンの後ろに避難した。
タンザの隙をついてラリマーは逃げようとするも、彼の腕は一向に緩まないどころか強くしめつけられる。
これはまずいと、さらに表情をゆがめた。
解放されたニコは首をふるふる振って口のあたりをさする。
ハックがその隣に腰掛け、彼の肩に腕を回した。
「そんじゃあニコ、邪魔者もいなくなったことだし。
さっきの話、詳しく教えてもらうぜ。
えっと、確かラリマーが、セイクリッドとリビアが一緒にいなくてほっとしてたんだっけ?」
「はい」
「こらニコ!さらっと返事してんじゃ、もがっ」
「だーからラリマーは喋んなくていいっつの」
怒りと恥ずかしさが混ざり合った表情で怒鳴りかけたラリマーの口を、セドナが右手を伸ばして素早く塞いだ。
ぐぎびっ。
その拍子にラリマーの首筋から変な音が立つ。
直後、彼の顔色が赤から青へと変わっていった。
セドナたちの拘束に抵抗していた身体から、すうっと力が抜けていくのが分かる。
「やばっ……」
セドナの顔から笑みが消え、タンザは自分がされたかのような痛そうな表情を浮かべた。


