「お前に言ってるんじゃねえの、ラリマー。
俺らはニコに聞いてんだ」
「うるせえ!お前らにだって深入りされたくねえことの一つや二つ、あるだろうが!
あんましつけえとシリカたちが噛みつくぞ。
あいつらの歯は鋭いから、耳がちぎれる覚悟しとけよ」
からかって楽しんでいるハックにラリマーが噛みつく。
その背後に、いたずらっぽい表情になったセドナが忍び寄った。
吹き出したいのをこらえながら、そっと手を伸ばす。
「うぉらっ」
「んなっ」
セドナはがら空きだったラリマーの両脇に腕を通し、羽交い絞めにした。
気づいたタンザが手伝い、ニコからラリマーを引きはがす。
2人がかりで身体の前後を押さえられているため、この中で一番長身のラリマーでも思うように動けない様子でいた。
「あっ、お前ら離せって。
好きこのんで男に抱きつくとか、ホモかよ」
「俺だって抱きしめるならティファニーみたいにふわっとした女の子の方が……冗談だから。
セドナ、冗談だから、ものの例えだから睨むな。
至近距離でその顔は軽くホラーだぞ」


