極彩色のクオーレ






「ニコ、色々足りなくてわけ分かんねえからもうちょい詳しく言ってくれ。


オレがいつほっとしたんだって?」


「ぼくたちが座っていたベンチに来たときです。


セドナとギベオンがびっくりしてたとき」



(今までの会話の流れと全く関係ない話ぶちこむんじゃねえ!)



そう突っ込みたかったがセドナはどうにかこらえた。


どんなに性能が高くても、空気が読めないゴーレムの特徴は他の欠点と一緒に残っているようである。


自分がこれを口にしたら話があっちこっちに行ってややこしいことになる。


セドナはそう判断して、言葉を紅茶と共に胃袋へ押しこめた。


ニコはティファニーの寝室に面する廊下へのドアをチラリと見て、もう一度ラリマーを見た。



「あのときリビアを見て安心していましたよね。


なぜセイクリッドと一緒にいるのがリビアでなくティファニーでよか」



ニコが言い終える前に、ラリマーは椅子から慌てて離れて彼の口を押さえた。


どうしてか焦った表情になっている。


その意味が理解できていないのはケセラとレムリアン(と、後ろに回りこまれて表情自体が見えていないニコ)で、あとの三人の目にきらりと光が走った。


まるで獲物を得たような、新しいおもちゃを得た子どものような目つきだ。