レムリアンが、それに続いてニコが、最後にギベオンとケセラが部屋に戻る。
リビアに追い出された男子陣はひとまずリビングに集まった。
すると玄関の扉が蹴破られる勢いで開く音がした。
騒がしい足音が廊下を走り、血相を変えたタンザとハックが駆け込んできた。
室内にいる全員(除くゴーレム二人)から「シーッ!」というジェスチャーを受け、揃ってしまったという顔になる。
「うるせえぞ、お前ら。
ティファニーが起きちまったらどうしてくれんだよ」
「お前が言うなよ、お前が」
片方の耳の穴に指を突っこんでわざとらしくアピールするラリマーをハックがキッと睨み付ける。
タンザが大きく同意を示した。
「まったくだよ。
いきなりピウに這い上られて驚いたし、しかもその内容が『ティファニーが倒れた』ってだけ。
焦るなって方が無理な話だろうが」
「ラリマー、お前もっと詳細書いといてやれよ」
「緊急の情報はシンプルかつ的確に。
何も間違ったことは伝えてないだろ、オレは」
悪びれることなくしれっと反論するラリマー目掛けて、小さな狐のぬいぐるみと籠が飛んでいく。
しかしラリマーがテーブルにあったお盆を盾にしたので、どちらも命中しなかった。


