「た、只今戻りましたっ」
結局途中から走ってしまい、セドナは息を切らして工房に入った。
接客スペースには、ヒーラーだけがいる。
妙にご機嫌な様子なのが気になった。
「あら、セドナちゃん。
お帰りなさぁ~い、遅かったわねえ」
「す、すみません。
あいつは先に戻りましたか?」
「ええ、ちゃんと受け取ったわよ、ご苦労サ・マ」
セドナは怪訝に思った。
こんなに遅くなったのに、いつものように文句を言ってこない。
それどころか、妙に優しい。
「先輩、何かあったんすか?」
「ちょっとねえ~、うふふ。
それでセドナちゃん、何の買い出しに?」
「あ、はい。実は、昼飯を食ってたときに依頼が来まして。
その材料を探しに行っていました」
「それって、エレスってお嬢さんだった?」
「はい。あ、あいつに教えてもらったんですか?」
「まあね~」


