馬車にニコがティファニーを抱えて乗り、向かい側にリビアとセドナが座る。
そこまで大きくないので、4人だけで中はいっぱいになった。
ラリマーがひょっこり首を突っ込む。
「あれ、オレの席は?」
「あんたのなんかないに決まってんでしょ。
来たかったら歩いてきなさい」
幼馴染を馬車から突き出し、リビアがドアを閉める。
鼻がぶつかったらしく、顔を押さえ奇妙な声をあげながらラリマーはうずくまった。
あわわと狼狽するケセラをギベオンが叩き、ラリマーを見ることなくリビアはレムリアンに指示した。
馬車が方向転換し、クラウンへ走り出す。
「よし、ボクたちも行くぞ、ケセラ。
何をうずくまってんだよ」
「だ、だってギベオンが叩くからでしょ。
それに僕、まだ仕事が残って」
「そこまで強くなかっただろ、なっさけない。
友達の付き添いと見習いの仕事とどっちが大事なんだよ」
「あうう、い、行くよ。
行くから胸倉掴まないでよ……」


