一週間前、つまりティファニーをお茶に誘った翌日の昼前にセイクリッドが来た。
また仕事の合間を縫って訪れたらしい。
やはり衛兵は1人、しかも昨日より優しげな雰囲気の者だけだった。
「やあ、昨日はどうもありがとう。
それとごめんね、急にあんなことを言ってしまって」
ティファニーは困っていた。
昨日の今日であるから、本音を言えばお喋りしたくない。
でもきつく突っぱねる度胸はなかったので、曖昧な表情を浮かべるので精一杯だった。
「これはそのお詫びだよ、本当にすまなかった」
そう言って渡されたのは様々な種類のクッキーと茶葉。
彼なりの誠意だと理解して、ティファニーはそれを受け取る。
すると衣擦れの音が耳に入り、セイクリッドが頭を下げていると分かって慌てた。
(昨日も『お詫び』と言って花束を渡していましたね。
セイクリッドはプレゼントをあげるときは、必ずそう言うのでしょうか)
少々ずれた点について考えながら、ニコはそのやりとりをテーブルから見ていた。
昨日と一緒である。
会話に加わろうとは思っていなかったが、主人が困っていたら助けるつもりでいた。
修理を済ませ、いつでも動けるよう準備しておく。


