ペンを置き、ティファニーが2人を振り向いてにっこり笑う。
「それじゃあ、この日はニコのお祝いをしないとだね。
明日、街へ行ったらみんなに教えなきゃ」
「そうですね、それにもうすぐティ」
「ん゛んっ、ぅおっほん!」
ラリマーが大げさに咳き込み、ニコの口を押さえた。
そのまま腕を彼の首にからめて一緒にソファに座り、耳打ちする。
「余計なことを言うんじゃねえ、バカ!」
ニコもラリマーに合わせて声を落とした。
「え?ぼく、パーティーのことなんか一言も口にしていませんよ」
「でもあいつの誕生日関連の話になっちまったらバレる可能性高くなんだろが!
いいか、お前はそのことは絶対に口にするなよ。
ティファニーから何か言ってきたら、そのときはオレがうまくフォローに入ってごまかすから」
「あ、はい、分かりました」
「2人とも、急にどうしたの?」
彼らの声が急に聞こえなくなったからだろう、ティファニーが不思議そうにこちらに首を伸ばしている。
「ニコ、今私の名前言いかけた?」
「あぁ~っと!いや、ななな、何でもねえよ!?」


