「ラリマー、本当に?
変ならちゃんと変って言って。
できれば、具体的にどの辺りがよくないとか。
すぐに直すから」
不安げに尋ねたティファニーが、縫い針に糸を通した。
『派手』という言葉がけっこうこたえたようである。
「本心からの言葉に決まってんだろ。
なあニコ!このバンダナ、前のよりよく似合ってるよな」
「ぼくは見えてないのでなんとも言えません。
バンダナ単体ならいい出来だと思いますが、似合っているかどうかまでは…」
ちっ。
ラリマーがティファニーに聞こえないよう舌打ちする。
それから洗面所へ走り、半身鏡を抱えて戻ってきた。
鏡を開いてニコに向ける。
「ほら」
映った自分の姿をじっくり見てから、特に表情も変えずニコは言った。
「……確かに、色の具合とかバランスとか、いいと思います。
ラリマーの言ってた通りですね」
「だろ?」
「そうなの?良かったぁ…」
ティファニーがほっとして胸を撫で下ろした。


