セドナはびっくりしているティファニーを背中にかばった。
たたらを踏んだのをどうにか耐えたセイクリッドを指差して睨む。
「お前、他に恋人がいるくせに、なにをナンパしてんだ!
クロアにぶん殴られるぞ!
下手すりゃ、ロスティル街長に半殺しにされるかもな」
「そ、その声……もしかして、セドナ?」
「大丈夫か、ティファニー。
無事か!?なんかこいつに変なこととかされてねえか!?」
「う、うん……」
セイクリッドは小さく息を吐いて髪を掻き上げた。
突然の闖入者に驚いた態度をあっという間に立て直し、余裕ある笑みを向ける。
「ああ、びっくりした。
いきなりタイミングよく現れるとは、君は一体どこにいたんだい?
僕にとってはバッドタイミングだけど。
まさか、今まで僕たちのあとをつけてきたの?」
鋭いところを突かれてセドナはぐっと息を詰まらせたが、すぐにそれを隠して噛みついた。
まだ隠れているラリマーとタンザもぎくりという様子になる。
「ど、どこだっていいだろ別に!
それよりもお前、ヨリジェの王子様だかルースの救世主だか知んねえけど、まだろくに一緒にいてもいない奴を結婚相手に選ぶなんておかしいだろ!?
それってからかっているも同じ意味だろ、ティファニーで遊ばねえでくれるか?」


