極彩色のクオーレ






「ねえ、ティファニーには今、想い人がいるのかい?」



ティファニーの細い肩に手をのせて、セイクリッドが覗きこむようにして彼女の顔を見る。



「オモイ……ビト?」


「恋人になりたいと思う人だよ」



瞬間、ティファニーの顔がみるみるうちに赤く染まった。


セイクリッドから離れて彼と向き合い、両手を突き出して激しく振る。


首も勢いよく左右に動かしていた。



「そそ、そんな人、いないよ。


誰かを好きになるとか、そういうの……私にはまだ、よく分からなくて。


その、友達としてではなく、異性としての、好きは」



(おお、これは思わぬ大告白っすねぇ…)



外見通りというのか、ティファニーは恋についてはまだウブなようである。


眺めているだけでも可愛らしい。


癒されつつ、タンザは『いない』というティファニーの言葉に安心しつつも不満げにしているセドナの背中を叩いてやった。


ラリマーは脇腹をつつき、叫びたいのをこらえているような声で話しかける。



「やったじゃねえか、セドナ。


今は恋人にしたい奴とか、考えてないらしいぜ。


ああでも、それってつまりライバル多いことになるから、まぁ頑張れよ。


勝率0%ではないんだ、諦めんなっ……」