ティファニーを振り返ったセイクリッドが、少し悲しげに眉根を落とす。
声もやや暗くなり、ティファニーが慌てて首を振った。
「あ、気にしないでよ。
見えなくても、太陽の光は肌で感じられるから。
それで綺麗かどうかよく分かるよ。
ここの夕日はすごく暖かくて、私も好きだな」
「そっか、良かった」
セイクリッドがほっとした表情になって息を吐く。
そこで、ティファニーが初めて気づいた様子であたりを見回した。
「あ、あれ?……もしかして、ニコ、どこにもいない?」
(気づくの遅えよ!)
セドナは胸の内でツッコんだ。
それはラリマーとタンザも一緒だったらしい、渋い表情をしている。
セイクリッドは、に驚いた様子もなく、石垣によりかかった。
「そういえば、さっきお年を召した女性に呼ばれて僕たちから離れて行ったよ。
修理を依頼されたんじゃないのかな」
「セイクリッド、ニコが離れたこと気づいていたの?」
「まあね」
「……どうして教えてくれなかったの?」
ティファニーが少々機嫌を損ねた声を出した。
唇を軽く尖らせ、不満を表す。


