極彩色のクオーレ






「あん?」



タンザに言われてラリマーが見下ろすと、首を絞められつつ口を押さえられているセドナの顔色が真っ青になっていた。


薄手甲を巻いてあるラリマーの腕を叩いているのは、呼吸ができないからか。



「お、悪い」



対して悪いと思っていない口調で、ラリマーはセドナを離してやった。


セドナは地面に膝をつき、ぜいぜいと息を吸う。


このやり取り前にもあったよな、と思いながらその背中をタンザがさすった。



「よし、それじゃあ尾行続けんぞ」


「なんだよその迷惑極まりないみてえな言い方。


八割方お前のせいだろうが」


「叫んだのはセドナだろ?アホみたいに」


「アホが服着て歩いているようなお前にだけは言われたくねえよ!」


「失礼だなー、オレの方がセドナより知識豊かだぞ?」


「そーこーまーでーだ」



セドナが白熱し、ラリマーがからかいを含めて相手をしている間にタンザが入った。


一発ずつ頭を叩き、通りを親指で示す。



「いってえ!


いきなり何すんだよタンザ!」


「いつまで油売ってんだよお前ら。


早くいかないと見失うぞ」