極彩色のクオーレ






まだ怒りの表情でもがくセドナを、ラリマーががっちりと締め付けていた。


今離したらまた確実に叫ぶだろうから、落ち着くまではこのままにした方がいいと判断してのことである。



「ニコは多分、ティファニーにはセイクリッドがいるから離れても大丈夫だって考えたんだろうな。


お前が腹立つ気持ちもよく分かるけどよ、ニコだって修理屋なんだぜ。


自分の生業を優先させたいっていう感情も慮ってやれよ、な?


むしろ、目の前に自分の代わりが努まれそうな奴がいるのに、困っている人を助けないゴーレムの方がどうかと思うぜ、オレは」


「ラリマー、ラリマー」


「つまり、ティファニーと一緒にいるおかげで、あいつに似た優しーいゴーレムなんだよ。


だから人助けでとやかく言ってやるなよな。


あいつに人間の色恋沙汰とか絶対分からないだろうし、もし無視してついてきたってことをティファニーが知ったらそれこそ」


「ラリマー」



小さいなりにやや声を張って、タンザがラリマーの話を中断させる。



「止めるなって、タンザ。


オレ今すっげえ大事なこと喋ってやってんだから」


「それはよく分かるしこのアホの為にもなるけどよ。


そろそろ離してやれよ。


セドナ、多分怒りじゃなくて息ができなくて暴れてる」