極彩色のクオーレ






2人は中央塔を超え、北側の高台へと向かっていた。


セイクリッドがさりげなくそちらへと誘導しているのだろう。


ティファニーは周りの景色が分からないし、ニコはただついて歩いているだけ。


当然といえば当然である。


追いついたラリマーがセドナたちに文句を言い、それを宥めるのに少々時間がかかった。


後で自分の使った代金を支払う約束をして、再びティファニーたちの様子を見る。


その時、一人の老婆がニコに話しかけた。


ニコは足を止めてその老婆と二、三言葉を交わす。


先を行く主に向いてから、一つ頷いて老婆について行った。


ティファニーとセイクリッドは、それに気づく様子もなくどんどん先を進んでいく。


ビキ、とセドナのこめかみに青筋が立つ音が聞こえたような気がして、タンザは反射的に彼から顔をそらした。



「何考えてんだよニコ!


お前、ティファニーをあいつと二人きりに、もががっ」


「どうどう、セドナ、今ここで叫んだら確実に見つかるぜ」



通りのど真ん中で怒鳴るセドナの口をふさいで、ラリマーは素早く脇道へ身を隠す。


タンザは様子を伺いつつそちらへ走ったが、幸いにもティファニーたちがこちらを向くことはなかった。