「畑の方は、一から土壌をとっかえる計画を立ててるみたいだぜ」
「は?」
「どじょうをかえる?」
二人の頭に、大漁の「?」マークが飛び交っている様子だ。
ラリマーは枝を拾い、地面に丁寧に「土壌」と書いてやる。
「土壌ってのはコレだぞ、土って意味の。
間違っても『鰌』とか『鯲』とかじゃねえからな」
「流石に分かってるわ!
さらっと難しい字書けんのが腹立つ」
タンザが落ちていた木の実をラリマーに投げつけ、ラリマーはそれを枝で弾いた。
悔しくてセドナも大きく頷き、ゴシゴシと地面の字を足で踏み消す。
その場に胡座をかいて、不適に笑んだラリマーは自分の額を指の腹で叩いてみせた。
「語り師たるもの、語彙力がなけりゃ話になんねえからな。
こう見えて、オレの頭には辞書並みに言葉が詰まってんだぜ」
「はいはい、お前のボキャブラリーの高さとかはどうでもいいから。
俺たちが聞いたのは土壌のことじゃなくて、土壌を取っ替えるって意味だよ。
そんな大掛かりなこと、あの王子様はどうやってやろうとしてんだ?」
「簡単な話だ。
ヨリジェの土を大量にルースに持ってきて、そっくりそのまま入れ替えるんだってよ」
「入れ……」


