極彩色のクオーレ






タンザが顔を引きつらせてそれ以上の説明を断った。


想像したのだろう、聞くんじゃなかったと表情いっぱいに書いてある。


街路樹に背を預け、ラリマーは頬を軽く叩いた。



「話に戻るぞ。


もちろん狩猟家たちはビビってたけど、セイクリッドはちらとも顔色を変えなかった。


それにも驚いたけど、もっと驚くことが起きた」


「何だよ、勿体ぶらないで言えよ」


「別にこんなところにまで語り師のプライドをごり押ししなくてもいいだろ」


「そこまで言わなくても……」



何ともいえない表情を浮かべたラリマーは一つ咳をし、二人を見る。


彼がセイクリッドの何を目撃したのか、セドナの喉の奥が小さく鳴った。



「最初は狩猟家の何人かがヘルビオを押さえようとしたんだけど、無理だった。


簡単に弾き飛ばされるわ、怪我するわで大変だったぜ」


「え、ヘルビオってそんな強いのか?」


「強いっていうより、爪が危ないんだよ。


引っかかれるだけで腕とか足が持ってかれることもある。


ちなみにエディーカは興奮状態になると全身から毒液を分泌して、それに触ると皮膚が溶けて筋肉標本みたくなる」