うんうんと大仰にうなずいて、ラリマーは話を進めた。
「セイクリッドが向かった森は、シオードとトリロニーだ。
どっちにも昨夜のうちに罠を仕掛けていたみたいで……何が掛かっていたと思う?」
「何って、やっぱりこの辺にいないのだろ?」
「キマイレナとかウォルフィンとか、ヤカゲとか……あとは」
「違う、違う」
指を折って今まで見てきた獣の名前を挙げるセドナを遮ってラリマーが立ち上がった。
両手を大きく広げ、舞台役者のように振る舞う。
「シオードにはヘルビオ、トリロニーにはエディーカが掛かってたんだ」
「うげ、獣じゃねえぞそれ」
「現物を見たのはオレも初めてだったけど……なかなかえぐいビジュアルだったわ」
思い出したのか、若干ラリマーが青ざめる。
セドナも似た顔つきになった。
タンザはどちらも知らないようで、代わりにセドナが説明した。
「どっちも昆虫の変種なんだけど、ちょっと気持ち悪くてな。
ヘルビオはカナブンと蛇を混ぜたような、ピンクと緑の斑の獣で。
エディーカは何というか……ハリネズミにゴキブリとミミズ、かな?
それがごちゃ混ぜになってて、色もなかなかインパクトあるぜ、確か雄が」
「セドナ、セドナ、詳しくありがとう、でももういいわ」


