極彩色のクオーレ






「オレは、噂の王子サマの様子を見てたんだよ」


「セイクリッド王子のか?」


「他に誰がいるんだよ。


あいつがどうやって獣を捕まえているのかとか、農作家にどんな補助してんのかとか。


クロアからも話を聞きたかったから、途中までしか見てねえけどな」


「え、クロアと話せたのか?」


「中央塔の入り口にたまたまいた親父殿に門前払いされました」


「だろうな、あの街長が許すわけねえよ」



セドナの問いかけにラリマーは遠い目で答え、思った通りだとタンザがため息をついた。


ロスティル街長の娘への溺愛っぷりは恐ろしいほどであり、特に彼女と同世代の異性は近づくことすら困難である。


そのロスティルにクロアの恋人として認められたのだから、セイクリッドがどれだけ器量があり、街長に気に入られているのかがよく分かる。


身分とその立場故に、世渡りが上手いのだろう。



「で、セイクリッドはどんな方法で獣を仕留めてたんだ?」



それ以上クロアに特に興味を示さず、セドナが欠伸をしながら先を促した。


タンザもラリマーに注目する。