「俺、プレゼント系で悩んだことないんだよな」
「マジで?」
「むしろ悩む意味が分からねえよ。
あんなの直感でいいと思ったやつを選ぶもんだろ、直感で。
ティファニーのプレゼントなら、もう用意してあるよ」
「おお、早いな」
「後回しにすると面倒だからよ」
驚くラリマーに、タンザはニヤリとしてVサインを見せる。
すぐさま、セドナが目を光らせて食いついた。
「プレゼント、何にしたんだよ?」
「教えるわけないだろ」
「えー、いいじゃんかよ、教えてくれたって!
俺がもらうわけじゃないんだし」
「俺だって自分で決めて買ったんだ。
だからお前も参考とか抜きにして選ばなきゃ不公平だろ」
タンザは不満げにむくれるセドナをつついた。
プレゼント決めという難題を早急に片付けた者の余裕である。
この話題を長引かせるつもりがないのか、タンザがラリマーへ視線を動かした。
「ラリマー、お前もプレゼント選びしてたのか?」
「半日かけてするわけないだろ。
あいつのプレゼントなら、前日にチョロッと用意するからまだ買いになんか行かねえよ」
「それもどうなんだよ」
ぼそりとセドナは呟いたが、聞こえなかったのか聞こえない振りをされているのか、二人に拾われることはなかった。
ラリマーは空になったカップを重ねてゴミ箱へと投げる。
カップは弧を描いて緩やかに飛び、吸い込まれるようにゴミ箱へ入った。


