極彩色のクオーレ






無職、という言葉にラリマーが反応するより早く、セドナが答える。



「俺は依頼品に使う材料を買いに来てたんだよ。


あそこの金属屋、小さい店だけど品質はすっげえいいんだ」


「穴場ってやつか?」


「ああ。先生から教わった店も使ってたけど、俺はこっちの店の方があってる気がしてさ」


「その言い方、すっかりプロの職人だな。


俺、てっきりあの店でティファニーのプレゼント探してたのかと思ったよ」



ほら、とタンザが指差したその店は、数刻前までセドナが張り付いていた店であった。


ラリマーが盛大に吹き出し、セドナがサッと顔をそむける。



「え、なにその反応。


もしかして俺、大正解だった?」


「正解正解、こいつオレが話しかけるまであの店の陳列窓の前から動かなかったんだぜ。


しかも眉間にシワ寄せてぶつくさなんか言っててさ」


「あはっ、なんだそれ、ただの変質者じゃねーか」


「うっせえな、何やればいいか悩んでたんだよ。


タンザだって、誕生日プレゼント何やるかいろいろ考えるだろ?


あいつ、女の子だし」



顔をめがけて投げつけられた小石を反射的にかわし、タンザは顎に手をあてて考え込んだ。


それから、ひらひらと手を横に動かす。