極彩色のクオーレ






「や、お前に聞かれたから答えたんスけど」というラリマーの反論はサッと流された。


しかし、気にするほど打たれ弱い男ではない。


空咳を数回して、セドナは改めてラリマーに向いた。



「そんでお前、今まで何してたん」


「ういーっす」


「うおっ」


「ぎゃああああああっ!!」


「どわっ!?」



いきなり背後から肩に腕を掛けられ、ラリマーは小さく、セドナは派手に声をあげた。


タイミングをはかったかのように現れたのはタンザだった。


セドナの悲鳴に、驚いて腕を離してぎょっとする。



「な、なんだよセドナ、俺そんな怖がらせてねえだろ!?」


「タン、ザてめえバカ野郎!


何の気配もなく背後から近づかれて飛びつかれたら誰だって驚くぞ!」



本気で訴えるセドナからは、どこか鬼気迫るものが感じられた。



「お、おお、なんかすまん……」



揶揄する気にもなれず、タンザは若干引きながらも謝る。


ラリマーが中央に寄ったので、空いた端に腰掛けて2人を見た。



「何やってんだ?」


「お前こそ何やってんだよ、仕事は?」


「さっき終わったところ、今日はいつもより仕事量が少なかったからさ。


んで、知り合いの店に顔を出して来たら、ちょうどベンチに座って黄昏れてるお前らを見つけたってわけ。


無職のラリマーはともかく、セドナがこの区画にいるのは珍しいな。


工房に戻らなくてもいいのか?」