「まあ、そーんな深刻に悩まなくても大丈夫だって。
ティファニーもきっと、お前のプレゼントなんか欠片も期待してないだろうからよ」
「ラリマー、お前そんなに息子を再起不能にしてもらいたいのか?」
「すんませんっした!」
真顔かつドスの効いた声を出すセドナに、ラリマーが素早くきれいな姿勢で謝罪する。
セドナは構えていたピンをしまい、頭を上げかけたラリマーに尋ねた。
「そう言うお前は、プレゼント何にしたんだよ」
「ああ、内緒だ」
即答である。
しばらくの沈黙ののち、再度ピンを持とうと鞄に手を入れかけたセドナを、ラリマーがどうどうとなだめた。
「そりゃ兄さん、自分で考えなきゃダメなところだろ。
実際、オレだってノーヒントで探してんだし。
好きな女の子のハートを射抜くのに、簡単な道なんてございやせんぜ」
「ばっ、なっ、いっ、ちがっ!!」
せっかく戻っていた肌の色がまた、瞬時にリンゴの色に変わる。
この速さは見ていて面白いのだが、同じネタだとさすがのラリマーも飽きてきた。
足を組み、片腕を背もたれの後ろに垂らして笑う。
「なーに焦ってんだよ。
誤魔化さなくてもいいだろ?オレそのこと知ってる人間だし。
そろそろ素直に認めてもいいんじゃねえのか?」
「うるせえ!
それより、こんな話はやめるぞ。
ティファニーに聞かれたら大変どころの話じゃない。
リビアとギベオンに殺される」


