「今まではずっと、俺が作って納得したチョーカーとか指輪とかをあげてたんだけどさ。
それって、あいつの好きな色とかモチーフになる動物とかを聞けばそれで十分だったんだよ。
でも、今回はそれ以外にも何かやるって決めたから……。
いざ考えてみると全然出てこねえ、今まであいつの何を見てたんだか」
セドナは空を見上げているが、空よりも遠いどこかを眺めているようだった。
いや、空ではなく、この場にいない少女の姿を映しているのだろう。
「別にそこまで悩まなくても、気楽に考えればいいんじゃねえの?
ティファニーが喜ぶと思ってお前が選んだものなら、あいつだって邪険にしねえよ」
「ティファニーが喜ぶもの、か……」
ラリマーはそこまで深く考えず、あくまで一例として案を出したのが、セドナは胡座をかき直してまた悩み始めた。
再び、ああでもない、こうでもない、と独り言が出る。
(ヒーラーそっくりだよな、どう見ても)
喉まで来ている言葉を飲み込んで、ラリマーはセドナの背中を叩いた。
思考回路が強制的にストップする強さである。


