極彩色のクオーレ






一瞬で耳まで真っ赤に染め、セドナが再びラリマーに向く。


ラリマーは分からない方が難しいだろと思ったが、面倒なので言わなかった。



「それなら今年も作ってやりゃあいいじゃん」


「それも考えたけど、毎年一緒ってのも芸がないだろ?


それに今年はあいつ16になるんだし、あと、今回はいつもと違ってみんなでやるって形になったし…


なんつーか、ちょっと恥ずかしいような気がして」


「見習いの時点で自分の作品を当たり前のようにティファニーにやってたお前の方がよっぽど恥ずかしいから気にすんな」



ラリマーがさらりと口にして意思悪く笑う。


もちろん、蹴られるか殴られるかを想定しての発言だ。


いつでも防御できる心構えでいる。


しかしセドナは無言でうつむき、ベンチの上で膝を抱えて背中を向けるだけだった。


自覚があるのだろう、それも黒歴史レベルで。


耳どころか指の先まで赤らめている。


これがタンザやハックだったら話題を変えたり深く聞き込もうとはしなかっただろうが、残念ながらラリマーはそんな男ではない。


セドナのジュースを盗み飲み、玩具を見つけた子どものようにニヤッと笑った。