(どうすっかな……
というか、女物ってなんでこんなに高いんだ?
化粧品とか、この量でこの金額は絶対におかしいだろ!
詐欺じゃねえのか、これが相場なのか!?)
見習い職人のときよりも収入が増えたとはいえ、かなり痛い金額だ。
しかも、これにサプライズパーティーの予算のための積立金も入ってくるのである。
あまりお金をかけず、かといって手抜きにならないように選ばなければならない。
「いや、むしろあいつ化粧品いるか?
化粧なんていらないくらいかわい」
「なーにしてんだ?」
「どぅわあっ!?」
めぐらしている考えが口から出た瞬間、耳元で声がした。
同時に腕が肩に回される。
セドナは驚いて素っ頓狂な声を上げ、その腕を払おうと身体をよじった。
はずみで腕に下げていたカバンが地面に飛び、右小手が相手の顎に強く当たる。
「おぐぉっ!!」
妙な悲鳴を口にし、顎を両手で押さえてうずくまるのはラリマーだった。
容赦なかったらしい。
ぶつけた方はそこまで痛みを感じないが、ぶつけられた方は痛みを強くおぼえるというのは本当のようだ。


