極彩色のクオーレ






「ん~……」



セドナは両膝に手をつき、窓に顔をくっつけるくらい近づけ、ガラスに映る自分の奥にある商品とにらめっこを続ける。


並んでいるのは鞄やハンカチ、リボンや化粧品など。


ここは女性が利用する店であった。


陳列窓を見て悶々としているセドナはれっきとした男。


店員や通行人が避けるのも無理はないが、当人はまったく気づいていなかった。



(今まで俺がつくったやつばっかあげてたしな……


たまにはこういうのもプレゼントしても悪くはないよな……


でもこれだけっていうのは味気ないし……いっそ作って買ってにするか?)



悩みの種はもちろん、ティファニーのバースデープレゼントをどうするかである。


最初はいつものように飾りを作ってあげるつもりだったが、今年は勝手が違う。


彼女と1対1ではなく、みんながいる前で渡すのだ。


ここで手作りのプレゼントを渡したら、いじられたり冷やかされたりする格好のネタになるのは明らかである。


分かっていてそれを選択するほど、セドナは愚かではなかった。