「右足の怪我、タンザをロアからかばって噛みつかれたんだって?
ニコから聞いたわ」
「……ああ。つい身体が動いた感じで、よく覚えていないけど」
やっぱり喉の奥に違和感をおぼえ、ハックは起き上がって水を飲んだ。
ティファニーがもう一度注ぐとまた、一気に飲み干す。
三杯目の半分まで飲んでから、コップを枕元に戻した。
ピッチャーを椅子の脇に置いて、ティファニーが天井を見上げる。
「これもニコから聞いたんだけど、あなたを助けたのはタンザだって」
「あいつが?」
「ラリマーとセドナの攻撃がまったく効かないなから、必死に方法を探したって。
即席で爆弾をつくって、それでロアを倒したみたいよ」
「……爆弾?あいつが?どうやって……」
「詳しいことはよく分からないわ」
ティファニーは立ち上がると、空になったピッチャーを持って隣の部屋へ行った。
ドアが閉まり、間髪をいれずにまた開く。
荒々しい開け方だ。


