直後、くぐもった爆発音が響く。
ロアの体がびくりと震え、歯の隙間から煙が出た。
外側は頑丈だが、成長しても内側はやはり柔らかいままだったようだ。
威力は弱いけれど、確実に突いたことで、効果的なダメージを与えることは成功したらしい。
タンザのもくろみ通りである。
「ギュギゲェェエエッ」
ロアが耳障りな悲鳴をあげた。
咥えていた岩が砕け、血にそまりながら数本の歯と共にぼろぼろ落ちていく。
口を半開きにした状態で、ロアは後方に倒れた。
身を起こし、タンザが叫ぶ。
「ニコ!」
「はい」
つくった物を砲口から入れて、ニコはロアに近づいた。
ロアはニコを見て起き上がろうともがくが、激痛のせいかうまくいかない。
右足を構え、ニコは血が溢れるロアの真っ黒な口内を見つめた。
「痛い思いをさせてすみません、でもこれで終わりですからね。
おやすみなさい、岩山の主」
乾いた、咆にしてはやけに軽すぎる発砲音が鳴る。
砲弾とほぼ同じ大きさのまったく別物が、一直線にロアの口に入った。
奥に当たり、砕ける音が遅れてここまで聞こえる。
びくんびくんとロアの体が数回跳ね、やがて動かなくなった。


