極彩色のクオーレ






「第二に、ロアの頭部に防がれかねません。


確証はありませんが、リスクは十分高いです。


むしろ跳ね返ってこちらが危険になるという可能性も否めません」


「なら、確実に狙って撃てる距離まで近づけて、なおかつロアが思うように動けない状態なら、可能なんだな?」



タンザが少し考えて尋ねる。


右膝を叩いて、ニコはこくりと頷いた。


顎に指を添えてタンザは座り込んだが、しばらくすると何か思いついた顔つきになってすくと立ち上がった。


ニコに耳打ちする。


ぐっとニコが親指を立てるのを見てから、タンザは立て返して前方へ走り出した。


ロアはすぐさまそちらへ顔を向けたが、ハックからはだいぶ離れたところを移動しているため、タンザには襲いかからない。


タンザが飛び出した瞬間に息をつめたセドナとラリマーは、ほうっと胸をなでおろした。


大岩によりかかり、ジト目でラリマーはタンザを見る。



「……混乱しすぎて血迷ったかと思ったぜ。


心臓に悪いな、あいつ」


「行くなら言ってから行けよな……。


ニコ、今タンザに耳打ちされてただろ、何言われたんだ?」


「そのうち分かりますよ」



タンザが目的の場所に到着するのを待つ間を使おうと、ニコは工具を取り出した。


ポーチからも何かを出す。